あいち小児保健医療総合センター Aichi Children's Health and Medical Center

主な診療実績

対象期間:平成29年8月時点

維持腹膜透析患者数 12人
腎移植後患者通院数 9人
成人施設への移行 慢性腎不全 5人
移植後 5人
当センターでの腎移植総数 16件
経皮的針腎生検 約70件/年
新規難治性ネフローゼ症候群 累約10人/年

愛知県の新たなネフローゼ症候群は年間20人であり、常に150人程度の患者が存在

実績概要

対象期間:平成24年4月~平成25年3月(平成24年度)

平成28年度 平成29年度
生体腎移植症例数 2 1
腹膜透析導入 5
外来受診総数 4786
外来新患総数 276
医療連携総数 105
入院患者総数 456
経皮的針腎生検 67 69
腎生検結果 内訳
ネフローゼ症候群 21 31.3%
紫斑病性腎炎 11 16.4%
IgA腎症 8 11.9%
移植腎 5 7.5%
全身性エリテマトーデス 5 7.5%
膜性腎症 4 6.0%
アルポート症候群 4 6.0%
C3腎症 2 3.0%
ネフローゼ症候群 内訳
ステロイド依存性ネフローゼ症候群 14
内 シクロスポリン新規導入 7
内 超難治性ネフローゼ症候群 2
ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群 7
内 完全、部分寛解 7
内 末期腎不全 0

特に強調したいところ

腎不全の管理
急性であれ慢性腎不全にしろ、腎臓の機能が障害されたことによる他臓器への影響を常に考えて治療方針を立てたのちには必ず検証を行い軌道修正することでより良い医療が提供可能となる。
ネフローゼの管理
ステロイドに始まる多種多剤の免疫抑制療法を、適切な時期に至適投与量を計画的に行うには薬剤に習熟している必要がある。
特に当センターは薬物動態に精通しており、個々に最大限の治療効果と最小限の副反応を考えた医療を提供する事が可能である。
泌尿器科的疾患
小児の腎機能障害において主たる比率を占めるCAKUT(先天性腎尿路奇形)をしっかりと評価することが将来的な児のQOL(生活の質)を高める事につながる。当センターは、小児泌尿器専門医の常駐する日本でも数少ない施設であり連携を常にとって多角的に児の疾患へアプローチをしている。
難治性および重症小児腎疾患の集約化
末期腎不全、難治性ネフローゼや急性腎不全等の重症児は、発生割合を考えると多くはない。症例を集約して、習熟した専門医療機関で治療を行うのが望ましいと考えられる。

クリニカルインディケーター(臨床の医療指標)

一般病棟で行った血液浄化療法
血液透析 持続的血液濾過透析
持続的血液濾過
持続的血液透析
血漿交換
二重濾過血漿交換
アフェレーシス
(LDL,LCAP,GCAP)
患者数
2004 0 0 6 14 2 20
2005 34 2 3 1 3 40
2006 11 2 18 0 8 31
2007 20 87 8 11 12 126
2008 15 66 22 36 10 139
2009 16 121 6 8 10 151
2010 19 212 20 20 14 271
2011 0 11 11 11 7 33
総数 115 501 94 101 66 811

社会への貢献

愛知県をはじめとした中部地区の中心として、腎疾患児を集約管理する施設として満足していただける医療を提供することに努めている。

その他

キドニークラブ(腎臓疾患の子どもの会)
腎疾患児と両親への教育を継続して行っている。

連絡先

内科部長 藤田 直也
naoya_fujita(at)sk00106.achmc.pref.aichi.jp
*迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用下さい。
腎臓科医長 日比野 聡
satoshi_hibino(at)sk00106.achmc.pref.aichi.jp
*迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用下さい。
腎臓科医長 田中 一樹
kazuki_t (at) sk00106.achmc.pref.aichi.jp
*迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用下さい。

誌上発表

  • けいれんを契機に診断にいたった腎外症候性腎炎の1例
    真島久和、藤田直也、山川聡、日比野聡、河口亜津彩、伊藤創太郎、山口玲子、内田博之
    小児内科 49:2:302-306 2016
  • 【夏場に流行る感染症-予防と早期発見、看護のポイント-】 夏場に流行る感染症とは何だろう? 食中毒 腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラなど
    藤田 直也
    小児看護  39;7:819-823 2016
  • 当センターにおいて緊急経皮的腎瘻造設術を行った15症例の検討
    伊藤 創太郎, 藤田 直也, 山川 聡, 田中 一樹, 河口 亜津彩, 柴田 玲子, 吉野 薫
    日本小児腎不全学会雑誌 36巻 Page98-102(2016.07) 36:98-107 2016
  • 腹膜透析における注排液不良により外科的治療が必要であった症例の検討
    田中 一樹, 藤田 直也, 山川 聡, 河口 亜津彩, 伊藤 創太郎, 山口 玲子, 吉野 薫
    日本小児腎不全学会雑誌 36:108-110 2016
  • 小児腹膜透析患者のカテーテル感染に対するバンコマイシンの適正投与方法の検討
    見崎 知子, 藤田 直也, 山川 聡, 田中 一樹, 河口 亜津彩, 伊藤 創太郎, 山口 玲子, 杉浦 至郎, 高田 直人, 山下 裕美, 楠神 枝里香, 上村 治
    日本小児腎不全学会雑誌 36:127-130 2016
  • 小児腹膜透析患者へのクエン酸第二鉄水和物投与の効果についての臨床的検討
    河口亜津彩 藤田直也, 山川聡, 田中一樹, 伊藤創太郎, 山口玲子
    日本小児腎不全学会雑誌  36:83-88 2016
  • 多尿を呈するCKD stage5の小児における腎代替療法のタイミング
    山口玲子、伊藤創太郎、河口亜津彩、田中一樹、山川聡、藤田直也
    日本小児腎不全学会雑誌 36:195-198 2016
  • ネフローゼ症候群に伴う特発性急性腎障害(NSAKI)の主要な病態は腎実質浮腫である.
    山川聡
    日本小児腎臓病学会雑誌 29(2) : 114-121 2016
  • 当センターにおける腹膜透析カテーテル関連感染症の検討
    山川聡, 藤田直也, 田中一樹, 河口亜津彩, 伊藤創太郎, 山口玲子.
    日本小児腎不全学会雑誌 36:71-74 2016
  • Assessment of kidney function in children by enzymatic determination of 2- or 24-h creatinine clearance: comparison with inulin clearance
    Osamu Uemura, Takuhito Nagai, Satoshi Yamakawa, Tetsuji Kaneko, Yoshiko Hibi, Yasuhito Yamasaki, Masaki Yamamoto, Masaru Nakano, Naoyuki Iwata, Satoshi Hibino
    Clin Exp Nephrol  20(3):462-8 2016
  • Pharmacokinetics of mycophenolic acid in children with clinically stable idiopathic nephrotic syndrome receiving cyclosporine.
    Hibino S, Nagai T, Yamakawa S, Ito H, Tanaka K, Uemura O.
    Clin Exp Nephrol. Feb;21(1):152-158 2017
  • 思春期の移行支援としての患者教育
    上村治
    小児腎不全学会雑誌 35:12-16 2015
  • 腎・泌尿器疾患の処方 急性糸球体腎炎
    永井 琢人
    小児科臨床 68(4):806-808 2015
  • ネフローゼ症候群に多発静脈血栓症・腸管壊死を併発し救命できなかった4歳男児
    伊藤 秀和, 田中 一樹, 日比野 聡, 山川 聡, 永井 琢人, 上村 治, 真島 久和, 金原 有里.
    日本小児腎臓病学会雑誌 28(2):151-157 2015
  • “Assessment of kidney function in children by enzymatic
    determination of 2- or 24-h creatinine clearance: comparison
    with inulin clearance”
    Osamu Uemura, Takuhito Nagai, Satoshi Yamakawa, Tetsuji Kaneko, Yoshiko Hibi, Yasuhito Yamasaki, Masaki Yamamoto, Masaru Nakano, Naoyuki Iwata, Satoshi Hibino
    Clin Exp Nephrol 20(3):462-8 2016
  • 骨形成不全症患児に偶然発見された神経因性膀胱と腎瘢痕による二次性高血圧
    河口亜津彩
    日本小児高血圧研究会誌 12:1:16-21 2015
  • 多彩な臨床症状を呈したWT1遺伝子異常の3症例
    河口亜津彩
    小児腎不全学会雑誌 35:210-212 2015
  • Cystatin C-based equation to estimate the glomerular filtration rate in Japanese children and adolescents.
    Uemura O, Nagai T, Ishikura K, Ito S, Hataya H, Gotoh Y, Fujita N, Akioka Y, Kaneko T, Honda M. 
    Clin Exp Nephrol. 18: 718-25. 2014
  • A Complement Factor B Mutation in a Large Kindred with Atypical Hemolytic Uremic Syndrome.
    Funato M, Uemura O, Ushijima K, Ohnishi H, Orii K, Kato Z, et al.
    J Clin Immunol  34: 691-5. 2014
  • Progression to end-stage kidney disease in Japanese children with chronic kidney disease: results of a nationwide prospective cohort study.
    Ishikura K, Uemura O, Hamasaki Y, Ito S, Wada N, Hattori M, et al.
    Nephrol Dial Transplant 29: 878-884. 2014
  • Pharmacokinetics of darbepoetin alfa after single, intravenous or subcutaneous administration in Japanese pediatric patients with chronic kidney disease.
    Uemura O, Hattori M, Hataya H, Ito S, Ito N, Akizawa T.
    Clin Exp Nephrol. 18(6):932-8. 2014
  • Beta-2 microglobulin-based equation for estimating glomerular filtration rates in Japanese children and adolescents.
    Ikezumi Y, Uemura O, Nagai T, Ishikura K, Ito S, Hataya H, Fujita N, Akioka Y, Kaneko T, Iijima K, Honda M.
    Clin Exp Nephrol.  19(3):450-7. 2015
  • The ratios of urinary β2-microglobulin and NAG to creatinine vary with age in children.
    Hibi Y, Uemura O, Nagai T, Yamakawa S, Yamasaki Y, Yamamoto M, Nakano M, Kasahara K.
    Pediatr Int.  57(1):79-84. 2015
  • Three-year outcome of children with idiopathic nephrotic syndrome under a unified immunosuppressive protocol.
    Hibino S, Uemura O, Nagai T, Yamakawa S, Iwata N, Ito H, Nakano M, Tanaka K.
    Pediatr Int. 57(1):85-91 2015
  • 【小児の治療指針】 腎・尿路 尿路感染症
    永井琢人
    小児科診療 04;77:757-760 2014
  • 小児の新しい糸球体濾過量推算式(eGFR)
    上村治
    小児科診療 77: 717-722. 2014
  • 小児の腎機能評価
    上村治
    日本医師会雑誌 143: 592-594. 2014
  • 体液量を見極める
    上村治
    小児科学レクチャー 4: 516-524. 2014
  • 小児慢性腎臓病患者のトランジション(移行)
    上村治
    腎と透析 76: 469-473. 2014
  • 診療ガイドラインの有用性と問題点 「CDK診療ガイド2012」と「エビデンスに基づいたCKD診療ガイドライン2013」
    上村治
    日本小児腎不全学会雑誌 34: 21-22. 2014
  • 小児CKDおよび合併症の治療
    上村治
    日本医事新報 4717: 25-33. 2014
  • 誰でもわかるGFR
    上村治
    日本小児腎臓病学会雑誌 27: 76-80 2014
  • 小児腹膜透析とカルニチン
    中野優、上村治
    透析療法ネクストⅩⅦ 99-107. 2014
  • 当センターで治療した典型的HUS 10例の予後
    日比野聡, 上村治, 永井琢人, 山川聡, 伊藤秀和, 田中一樹
    日本小児腎不全学会雑誌 34: 160-163. 2014
  • Typical HUSとして紹介された血栓性血小板減少性紫斑病の6歳女児例
    伊藤秀和, 日比野聡, 田中一樹, 山川聡, 永井琢人, 上村治, 牛嶌克実
    日本小児腎不全学会雑誌 34: 164-166. 2014
  • 小児腹膜透析患者に対するシナカルセト塩酸塩の投与法について
    山川聡, 上村治, 永井琢人, 日比野聡, 伊藤秀和, 田中一樹
    日本小児腎不全学会雑誌 34: 95-97. 2014

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