あいち小児保健医療総合センター Aichi Children's Health and Medical Center

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センター長のあいさつ

センター長あいさつ

センター長 伊藤 浩明
あいち小児保健医療総合センター
センター長 伊藤 浩明

あいち小児保健医療総合センターは、2001年11月1日に1病棟42床だけの未熟児のような小児病院として産声を上げました。それから20年間、特に2016年救急棟と周産期部門の設置をはさんで大きな成長を遂げ、ようやく成人年齢に到達しました。

開設当初の当センターは、慢性疾患を持つ子どもたちが気持ちよく通院できるよう、子どもの療養環境を重視した「病院らしくない病院」が特徴でした。当時、当センターのデザインや療養環境は全国的にも注目され、その後全国の小児病棟には子ども目線のデコレーションが施され、病棟保育士の活動も標準的と言えるほどに普及しました。

当初のもう一つの特徴は、保健センターの設置と心療科(児童精神科)の大きな活躍でした。当時、子どもの心理・発達に関する疾病分類や診断は極めて曖昧で、教育的にも社会的にも制度化が遅れていました。一方、児童虐待は大きな問題で、心療科と保健センターは、それら諸問題に対する医学的・社会的な整備に大きく貢献しました。

救急棟がオープンして小児救命救急センターの指定を受け、周産期部門や小児心臓病センターが稼働し、心療科が愛知県医療療育総合センターに移転して、当センターの軸足は高度な急性期医療を担う「病院らしい病院」に変化してきました。内科系・外科系ともに各専門分野の希少疾患や重症患者が増えて、診療科の枠を超えたチーム医療が展開されています。虐待対応は、脳神経外科を中心とした急性期を扱う割合が増えて、保健センターの役割は健在です。臨床研究室も設置されて、名古屋大学大学院医学系研究科の連携大学院「総合小児医療学講座」の指定を受けることにもなりました。

医療が高度化するにつれて、医療的ケアを必要とする子どもたちの在宅支援と地域連携、患児・家族・きょうだいを含めた心の支援、医療安全や臨床倫理に関する厳しい取り組み、職員自身のメンタルケアや働き方改革など、医学知識や技術以外の問題もますます重要さを増しています。厳しい病状にある子どもたちにとって、医療保育士(Hospital Play Specialist, HPS)の存在が、ますます大きな役割を果たしています。

2020年度から続くCOVID-19対応は、感染防止対策だけでなく、感染を受けた子どもの入院治療や子どもへのワクチン接種、地域社会への啓発活動など、小児病院としての役割を果たす場面も増えています。日常診療とCOVID-19患者受け入れを両立させるため、病棟再編や入院患者数のコントロールなどもたびたび迫られてきました。しかし、その変動の中で、当センターの将来ビジョンも、これまで以上に柔軟に考えられる素地が作られてきたように感じます。

少子高齢化は否応なく進み、大規模災害や戦争まで現実問題として考慮しなくてはならない時代の中で、スタッフ一同が小児病院としての役割を自覚して日々の活動に取り組んでいく所存です。

2022年4月1日  

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