あいち小児医療懇話会

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第26回 あいち小児センター「小児医療懇話会」記録

テーマ:【小児救急のトリアージ】

「小児医療懇話会特別企画」 現場で小児救急を考える!

本企画は、通常より対象者を広げ、地域の保健予防活動や小児救急に関する電話相談活動、地域の救急搬送に関わる方々など、小児救急に関係するより幅広い方々を対象として実施しました。

とき:平成19年9月9日(日) 午後1時から4時
ところ:あいち小児保健医療総合センター 地下大会議室

講演1

13:00 ~ 14:20 「地域の小児救急医療に対する当センターの役割」内科部長(腎臓科)上村 治 先生

講演2

14:30 ~ 15:10 「新しい小児の一次救命処置」循環器科医長 福見 大地 先生

講演3

15:10 ~ 15:50 「電話対応に必要な子どもの病気とケガの知識」 総合診療部長 山崎 嘉久 先生

第26回小児医療懇話会 平成19年9月9日(日)

  • 懇話会の様子
  • 上村 治 先生(内科部長:腎臓科)上村 治 先生(内科部長:腎臓科)
  • 福見 大地 先生(循環器科医長)福見 大地 先生(循環器科医長)
  • 懇話会の様子
  • 山崎 嘉久 先生(総合診療部長)山崎 嘉久 先生(総合診療部長)
  • 総参加者数: 221名

    • 病院・診療所関係:123名
    • 消防署関係:73名
    • 電話相談事業関係:13名
    • 保健機関・薬局ほか:12名

第26回は、わが国の社会問題であり、かつこの地域の課題でもある小児救急をテーマに取り上げました。
また特別企画「現場で小児医療を考える」として、救急搬送に従事されている救急隊の方々や、近年愛知県名古屋市などで始まった小児救急の電話相談事業の相談対応者(看護職等)の方々にもご参加いただきました。病院・診療所関係からは、小児科・耳鼻科・麻酔科などの医師、小児科外来や病棟の看護師、救命センター勤務の看護師、診療所で電話対応にあたる看護師や事務職員などのご参加もありました。また、調剤薬局や地域の保健センターなど、いろいろな専門職の方々のご参加もいただいて、小児救急医療を核としたより広範な地域の「小児救急システム」についての議論が交わされました。

上村先生からは、わが国の小児救急医療が抱える課題と全国レベルでの対応策等を紹介いただくとともに、愛知県内の小児救急医療の現状と課題をお示しいただきました。その中で、3次小児救急を小児病院に整備するメリットと課題等について強く主張されました。

福見先生からは、PALS(Pediatric Advanced Life Support:小児二次救命処置法)の認定プロバイダーの立場から、コンセンサス2005に準拠した新しい小児の一次救命処置法について、具体的なお話をいただきました。消防署関係者からは、小児の救命処置に関わる現場対応についての質疑などがありました。またPALS講習会を受講したいがどうすればよいのか、看護師も二次救命救急処置を身に付ける機会があるとよいとの意見など、小児の救命救急処置に対する参加者の高い関心度が伺われました。

山崎先生からは、病院や診療所の臨床現場の医師、看護師ばかりでなく、受付で電話対応にあたる職員、新しく始まった小児救急の電話相談の相談対応者である看護師等、さらに消防署で電話対応にあたる関係者など、小児救急に関連して電話対応を受けるさまざまな関係者に向けて、その対応に必要な基礎知識と、実践現場での問題点や課題などについてお話がありました。その中で、小児救急システムには、小児救急医療の充実とともに、保護者・子どもへの健康教育としての予防活動の充実、そして安心な子育てを支える電話相談などの充実も望まれるとの主張もありました。

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